少女漫画ってなんだろう?
ここを見ていて、ふと悩んだ。
時代を下っていけば内容でもって明確にジャンル分けが出来るかもしれないだろうけど、現在においてはそれはもう不可能だろうなって思う。
僕が思う少女漫画とはなんぞやというものは、鶯氏のそれといっしょで、やはり俗に少女漫画雑誌という媒体に載っている漫画が少女漫画だとしか言えません。フジテレビの番組、テレビ朝日の番組っていうような、どのメディアが発信しているかが区分けの方法なわけで。とはいえ、漫画の世界はテレビほど、どこも内容が似たり寄ったりってわけでもないけれども。
そのなんとも名状し難い少女漫画感っていうものの正体は、考察の対象に十二分になりえる気がしますね。恋愛っていう要素は少年漫画世界にも大分入ってきているものだし、コミカルとかとの成分比ってのも、今ひとつ論証するには弱い。まぁ、全くこういうことは不勉強なので、言えば言うほど襤褸が出そうなんで、後は鶯さんに譲りますが。
さて、僕は人生のある時点まで、全く少女漫画とは縁がございませんでした。
ただ一つの作品を除いて。
魔夜峰央「パタリロ」
なんと、僕の生まれる前から現在に至るまで、白泉社「花とゆめ」で連載を続けている、ご長寿少女漫画です。
ぜんぜん少女漫画って感じなかった人も少なくないんじゃないでしょうか、特にアニメ版で流通している分を見れば。「パタリロ」を少女漫画っていって違和感おぼえる人は、ギャグ漫画っていって違和感おぼえる人より段違いに多いでしょうし。
僕は夏休みの早朝にやっていたアニメの再放送から入って、床屋にあったコミックスを読みあさった口です。小学生の時分にあんな濃いもんを良く読んだり見ていたな、という気がします。ラジオ体操より前の時間帯での放映ってのは、教育的配慮なのよね、きっと。BSアニメ劇場でやったりするたびに、喜んで見ていましたが。ソドミーな描写にPTAが怒ったというのも、しょうがないっちゃしょうがない作品ではあります。
僕の中では、「究極超人あ~る」「かってに改蔵」「ケロロ軍曹」などと同じジャンルにカテゴリー分けしてます。元ネタが分かれば分かるほど面白いもの、ってジャンル。なんとも乱暴な棲み分けをさせてますね、どうも。とにかく、パロディをスマートにやってのける才能が輝いている作品って大好きです。
まぁ、作者魔夜峰央の作品の中では、「妖怪缶詰」「妖怪始末人トラウマ!!」「妖怪始末人トラ貧!!」「アスタロト」などの純度100%妖怪・悪魔モノの方に、最近は興味がいってしまいがちで、ちょっと最近はご無沙汰なんですけどね。
まぁ、パタリロについては長くなりすぎるだろうから、いつかに項を改めて。
眠くなったので、この話題で明日以降も続きます、きっと。
次回は、僕が少女漫画を読むようになったわけってことでひとつ。
「パタリロ」から「のだめカンタービレ」へ。……さほど劇的じゃない気もしますが。